インティマシーコーディネーターを知っていますか?
2023年7月13日、「強制性交罪」から「不同意性交罪」へ改正刑法がなされました。
同意がない性行為は、犯罪になり得ることを明確にしたものです。
映画、ドラマやモデルなどの撮影の現場でも、許可していないのにヌードを強制された。
性的なシーンやヌードシーンの描写はあるけれど どこまで求められているのかが不明で不安だったというケースがあります。
この記事で紹介する「インティマシーコーディネーター」は、 映画やドラマの撮影現場において、 性的なシーンやヌードシーン(インティマシーシーン)を演じる俳優の 身体的・精神的安全を守りつつ、 監督のビジョンを最大限実現できるようにサポートする職業です。
日本では2023年現在でまだ2人、世界規模でも200人ほど。
2017年に、映画業界で働く女性たちが権力者による性被害の体験を次々と告白した #MeToo運動をきっかけにこの職業が生まれたのだそう。
監督とシーンの詳細を細かく打ち合わせし、演者や演出のケアもして 最大のパフォーマンスを出せるようコーディネートします。
インティマシーコーディネーターの浅田智穂さんが 「TVerで学ぶ!最強の時間割」にゲスト出演した際には、仕事の詳細を語られています。
台本をチェックし、 例えば「喘ぎ声が漏れ始める」といった文章では 「どのような体位で、監督はその行為をどこを切り取りたいのか?」と考えます。
文章の表現を想像する際、一人ひとり想像するシーンが異なります。
「肌が露わになる」という文章では どこまで脱いでいるのか?台本だけでは分かりません。
監督の文章の「イメージ」の詳細を擦り合わせて、俳優に伝えることで 俳優側も「どこまで脱ぐんだろう?」という不安点が拭えます。
現在は、インティマシーコーディネーターの資格は海外でしか受けられず、 英語が必須となります。
高まる需要を受け、日本でもトレーニングを受けられるよう準備をしているとのこと。
人間の尊厳に関わる大切な仕事。
興味のある方は是非こちらも御覧ください。
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